「人間と生物圏」共生を基軸とした ESD 研究拠点(通称:里山ESD Base)
横浜国立大学 令和4年度 YNU研究拠点活動支援事業(若手)採択グループ
「人間と生物圏」が豊かに共生できる未来を目指す挑戦
「人間と生物圏」とはユネスコによる人間と自然の共生に向けた取組です。英語では「Man and The Biosphere」と表記し、「MAB」と略称されます。生物の多様性を守りながら、人間社会を発展させること、人間と自然が共生していくことを目指しています。
新しい知の創出と未来に向けた挑戦
本研究拠点では、この「人間と生物圏」の理念に基づき、自然と都市とが隣接している神奈川県というエリアで、教育という視点からどんなことができるか考えていきます。日本において人間が自然と共存してきた代表的な場が「里山」です。かつて里山は生態系の多様性による恩恵を与え、文化の多様性を生み出してくれる存在でした。生活スタイルの変化により荒廃してしまった里山を見つめ直し、生物文化多様性の保全に向けて、生物学のみならず、林業、食育、健康、歴史、芸術などに関わる様々な分野の研究者が楽しみながら関わって、ここ「里山ESD Base」から、持続可能なウェルビーイングに向けた新しい「知」をどんどん発信していきたいと考えています。
研究拠点名にあるESDとは「Education for Sustainable Development(持続可能な開発のための教育)」の頭文字を取ったものです。里山を甦らせ、里山から学んでいく私たちのESDの目指すのは、決して、昔の生活に戻り不便さを我慢して生きていく未来ではありません。持続可能な開発により「人間と生物圏」が豊かに共生できる未来に向けた挑戦なのです。
ESD BASEロゴ(2022.8.14公開)
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